層間抵抗値(絶縁性)
電磁鋼板は磁性を良くする(低渦電流損)ために板厚を薄くします。しかし、電気機器に使われるときは、何枚も積み重ねて鉄心とするので、各板間(層間)の電気抵抗がないと、厚いブロックと同じことになってしまいます。
そこで、電磁鋼板には層間抵抗を与えるために、絶縁被膜が施されています。
絶縁被膜には、無機質、半有機質、接着コーティング等があり、用途によって使い分けられています。
層間抵抗値は電磁鋼板1枚の単位面積当たりの被膜の抵抗ということで、「Ω・cm2/枚」等が用いられています。
また、被膜が破壊される電圧をもって絶縁特性を表す耐電圧法というのもあります。
<参考>
※被膜に求められる特性
・絶縁抵抗 →主に無機コーティング
・打抜性 →主に半有機コーティング
・その他、溶接性、耐熱性、密着性、剪断性、耐錆性等