電磁鋼板の研究♪

こんにちは☆朋花です♪大学で磁性材料っていうマニアックな研究をしています(^^)/そんなリケジョ朋花が初心者の方向けに「電磁鋼板」について解説します☆このブログで皆さんの「分からない」が少しでも解消したら嬉しく思います♪

鉄損とその要因

電気機器の鉄心(電磁鋼板)の中で消費されるエネルギー損失を鉄損といいます。

鉄損は電磁鋼板1kgに対し、何Wattの損失があるか(W/kg)で表わされます。

鉄損のJIS規格には、使用される交流の周波数50Hz、磁束密度1.7T(テスラ)に対する鉄損をW17/50(W/kg)で表わされると記載があります。

鉄損はエネルギー損失なので、低いほうが良いです。

鉄損には渦電流損とヒステリシス損があります。

鉄損を下げる要因としては、以下のものがあります。

①固有抵抗

Si、Al、P、Mn等を添加すると、固有抵抗が高くなり、鉄損(渦電流損)が低減します。

②板厚

板厚が薄いと、鉄損(渦電流損)が下がります。

③磁区幅

レーザーで磁区幅を狭くすると、鉄損(渦電流損)が下がります。

④磁束密度

磁束密度が低いほうが、鉄損は低い(ヒステリシス損)です。

 

その他、ヒステリシス損は周波数に比例して大きくなります。