電磁鋼板の製法概要
電磁鋼板は製造工程は大まかにいうと、転炉製鋼を経て連続鋳造した後、種々の熱処理と加工とを組み合わせて行い、表面処理をします。出荷する際は、スリッターにて、客先指定の幅、重さに仕上げます。
方向性電磁鋼板及び無方向性電磁鋼板の製造工程は下記の通りです。
1.方向性電磁鋼板
転炉製鋼→連続鋳造→熱延→熱延板焼鈍→酸洗→冷延→連続焼鈍→バッチ焼鈍→表面処理
2.無方向性電磁鋼板
転炉製鋼→連続鋳造→熱延→熱延板焼鈍→酸洗→冷延→連続焼鈍→表面処理
両者の大きな違いは、「バッチ焼鈍」があるかないかです。
方向性電磁鋼板は、このバッチ焼鈍があることで、二次再結晶により特定方位をもった結晶だけを大きく成長させて、方向性を持たせています。